拝観
拝観料 個 人  団体(20人以上) 【休館日】月曜日 月曜日が祝祭日の場合は
            次の日が休館
【連絡先】
電話番号 0835−22−0996
FAX 番号 0835−22−1156
大人 500円 400円
小人 300円 250円
拝観時間
午前9時より午後4時まで受付
金堂内(須弥壇)
 周防国分寺金堂の須弥壇上には、本尊藥師如来坐像を中心に日光・月光菩薩立像、四天王像、十二神将などが安置されている。
 本尊藥師如来坐像は、室町時代制作の仏像としては極めて珍しい大型像で貴重な作例であり、また脇侍の日光・月光菩薩立像と須弥壇の四隅を固める四天王像は平安時代の一木造の堂々たる作である。
本尊藥師如来坐像(重要文化財)
 国分寺の本尊は、創建当初は釈迦如来であったが、奈良時代の終わり頃から平安初期に藥師如来に替わっている。
 周防国分寺も創建当初は釈迦如来であったが、国分寺の国家鎮護と、人々の慶福を祈願するという趣旨から、早い時期に藥師如来に替わッている。しかし、室町時代、【1417年】の火災で焼失している。
 現在の藥師は室町時代【1421年】に大内盛見によって造られたものである。
 また、1417年の火災のときに時の住職仙秀宝憲が藥師如来の仏手を持ち出し、現在の本尊の胎内に収めたと寺伝で言い伝えられてきたが、この度の,金堂の解体修理の為の仏像移動で、胎内から出てきた。その他に、薬壷の蓋が開き中に、五穀・丁子・菖蒲根・朝鮮人参など15種類の薬と、五輪塔が収めてあった。
[坐高218センチ・檜材・寄木造り]
日光・月光菩薩立像(重要文化財)
 本尊藥師如来の両脇侍として安置されている。本来は左右対称に作られるのが普通であるが、この両像は、左右同形で珍しい。
 日光菩薩が180センチ、月光菩薩が179センチ、檜の一木造りである。温和な相貌、腰が高く伸び伸びした体躯から平安初期の作と見られる。
 
阿弥陀如来坐像(重要文化財)
 持仏堂に安置されている半丈六像(坐高114センチ)。
 檜の寄木造りで漆箔、彫眼、上品下生印を結んだ姿である。
 藤原時代の作で、伏し目がちなじ慈眼、柔和な表情は、人々を救うにふさわしく、肩のはりのなだらかさ、衣文線の流麗さは、平明,優美、調和という定朝様の特色を表している。
持仏堂安置のため、拝観することはできない。
四天王像(重要文化財)
 四天王は、須弥山(古代インドの神話や仏典に出てくる世界の中心にあるという山)の四方にいて、仏法を守っている四人の天王。
 東に持国天、南に増長天、北に広目天、北に多聞天が位置し、それぞれ剣・鈷・三鈷・宝塔を手にして甲冑で身を固め、足元に邪鬼を踏みつけている。
   国分寺は、正式には、『金光明四天王護国之寺』と称されるが、これは「金光明経」に『もし国王がこの経を崇拝すれば、われら四天王はこの国を常に守護せん』と書かれていることによる。
 像高は、いずれも2mを超す。檜の一木造 持国天・増長天は本体と邪鬼が一木造である。[藤原時代初期の作]
【A】阿弥陀如来(県指定有形文化財)
鎌倉時代・坐高96センチ。檜の寄木造り、玉眼入り、快慶作。
【B】金銅毘盧舎那如来(県指定有形文化財)
寺伝大日如来、高麗からの渡来仏。坐高51.6センチ、智拳印。
【C】金銅誕生仏(県指定有形文化財)
9世紀統一新羅時代の作。坐高25.3センチ、左手を高く上げて右手は下げた逆手の形態は貴重である。
※その他堂内には、阿弥陀如来立像・十一面観音・十二神将・十二天・不動明王・愛染明王など、五〇体以上の諸仏が安置されています。
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